秘密の片思い
「ねえ、彼に会った?」


いきなり彼と言われて答えられない。


「か、彼って?」


「愛の彼氏に決まっているじゃん」


涼子がにんまり笑って言う。


(祐の事だ・・・)


「えっ・・・・あ、うん 土曜日会ったよ」


「そうなんだ~ 金曜日の帰りは打ちのめされた顔で帰ったから心配していたんだ」


(打ちのめされた顔?あぁ・・・・郁斗と帰った時・・・プライドを傷つけちゃたのかもしれない)


愛は無意識でため息を吐いた。



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