秘密の片思い
次の瞬間、愛は腕の中で郁斗に向き直る。


「郁斗 おやすみなさい」


愛も郁斗の身体をぎゅっと抱きしめ返すとすぐに離れた。


「着いたら電話してくれな?」

着いたか確認したい。


「大丈夫だよ 下でタクシー拾うから」


「それでも電話が欲しい」

愛は仕方なく頷いた。





愛はエレベーターに乗り込むと座り込みそうになった。


「っ・・・・」


(胃が痛い・・・)



ちょうど痛む場所に手を置いて痛みが治まるように願った。




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