秘密の片思い
「おはよう 昨日は・・・」

愛が言葉に困って詰まると


「あたしと飲みに行ったんだよ」と涼子が助け舟を出す。


「そうなのか?」


祐一郎は愛に聞く。



「うん そうだよ?遅い時間になっちゃったから返事できなかったの ごめんね?」


嘘をつくことに胸が痛んだ。


でも、涼子に感謝だ。


会社でもめたくない。


「いや、それならいいんだ」


祐一郎は郁斗と会っていないとわかり、上機嫌で自分の部署に戻って行った。



「祐一郎、愛しか見えないって感じだね?」


涼子は今日2回目のため息を吐いたのだった。



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