秘密の片思い
友人の元へ行った郁斗は会話に加わるものの苛立ちがこみ上げてきていた。


(くそっ!愛のやつ・・・もう会わない?あの男と真剣交際?ふざけるなっ!)


手にしていたビールを煽るように口にする。




「郁斗、もう所属チーム決めたのか?」


高校の同級生でサッカー部の仲の良かった河野 悠太だ。


「いや、まだだよ」


悠太もサッカーがうまかったがプロにはなれなかった。


今は会社のアマチュアサッカーチームで楽しみながらサッカーをしている。


「郁斗がどこに所属するのか楽しみだよ」


悠太がうれしそうに言った。


自分と同じ高校でサッカーをしていた郁斗が有名になったのはうれしかった。




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