秘密の片思い
ゆっくりと湯に浸かって考え事をしていると仁美に連絡していない事に気づいた。


ラブホテルで会った事を思い出す。


あの時は貧血で彼女の様子を見る余裕がなかった。



(会いたい理由はなんだろう・・・祐は魔がさしたって言っているけど、仁美さんは本気みたいだった)


出口から出てきた2人は幸せそうに見えた。





目の前にある大きな鏡に自分の姿が映っている。


そこに映るのは青白い顔をした自分だ。


そして胸にかけていくつもの赤い斑点を見て嫌悪する。


あの時、祐の気が済むのならいいと思った。


祐はあたしに復讐したいだけなんだ。


愛は祐一郎と仁美を傷つけてしまった。



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