秘密の片思い
「お前、昨日から何も食っていないんだろ!?」


郁斗が睨んだ時、愛はめまいを起こして急いで壁に手を付いた。


「愛っ!」


郁斗はうつむいている愛を再びソファーに連れて行くと座らせた。


「病院へ行こう」


「大丈夫だから お腹がすいているだけ」


愛がそう言うと小さくため息を吐いてキッチンへ入って行った。


どうやら愛のお願いは聞き届けられたらしい。


だがすぐに郁斗は戻ってきた。


「お前なに食って生きているんだよ 何もないじゃないか」


「お願いだから帰ってよ!」


愛はそう言うとそっぽを向いた。



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