秘密の片思い
トイレのドアの鍵を閉めて食べたものを吐き出した。


「愛!開けろ!」


「・・・・向こうへ行ってて・・・・」


苦しそうな愛の声が聞こえた。


郁斗は愛の言うとおりにリビングへ戻った。






しばらくして愛が戻ってきた。


青白い顔の愛を郁斗はソファーに座らせる。


「病院へ行こう ひどい風邪だ もしかすると脱水症状を起こしているかもしれない」


「大丈夫・・・・」


「大丈夫なはずはない」


「本当に大丈夫だから もう帰って」


これ以上、一緒に居れば妊娠した事がわかってしまう。



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