秘密の片思い
「・・・愛、結婚しよう」


まさかの言葉が郁斗の口から出て愛はポカンと口を開けた。


「子供の為にもすぐにでも籍を入れたい」


郁斗は愛の点滴をしていない方の手を優しく包み込む。


包み込まれた手を見てからハッと我に返る。


「やめて!バカな事言わないでっ!」


「バカな事?結婚がバカな事か?」


呆れたような声に愛がビクッと身体を震わせた。


「そうだよ バカげているよ 赤ちゃんは郁斗の子供じゃないかもしれないんだよ?」


(何も聞かずに結婚しようと言ってくれたのはうれしい だけど・・・)


愛の言葉に郁斗がフッと笑う。


「お前が俺以外の男に抱かれるとは思わない 自分の子供だと100%信じているよ」


「す、すごい自信・・・・」


きっぱりと断言されてあっけにとられる。


郁斗の自信に脱帽だ。



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