秘密の片思い

婚約報告

「まさか祐一郎じゃないよね?」


怪訝そうに涼子が聞く。


思いがけない人物を言われて今度は愛が驚く番だ。


「祐一郎じゃないよ?まさかって?祐一郎、何かあったの?」


「う~ん・・・今、仁美と付き合っているみたいなんだよね・・・」


涼子が言いづらそうに口を開いた。


「そうなんだ・・・ ちゃんと付き合っているんだね」


2人が付き合っていると知って愛は安堵の溜息を吐いた。


「愛、知っていたの?」


愛はラブホテルから2人が出てきた所でばったり出くわしてしまった話をした。


愛の話に涼子が絶句していた。


「何それっ?それってまだ愛に執着していた時期じゃないの?」


「それは分からないけど・・・たぶん祐はあたしのしてしまった事が許せなかっただけなんだよ」



< 310 / 646 >

この作品をシェア

pagetop