秘密の片思い

結婚式の後

披露宴も楽しく過ぎて行った。


友人たちは楽しいスピーチで祝福してくれ、郁斗のサッカーチーム仲間は結婚を冗談交じりにうらやみ、楽しい時間だった。


最後に愛の父親にあてた手紙ではみんなが目をうるっとさせた。


さすが元雑誌編集者と言ったところだろうか。


最後に出口で招待客を見送り長いようで短い結婚式と披露宴は終わった。


最後の客がいなくなると愛は近くのイスに座った。



「愛、大丈夫か?」


少し離れた場所にいた郁斗は愛がイスに座ったのを見て心配そうに近づいてきた。


「少し疲れただけ、腰がちょっとだるいかな・・・」



「上に部屋を取ってあるから横になったほうが良いな」






< 349 / 646 >

この作品をシェア

pagetop