秘密の片思い
郁斗は最上階のロイヤルスイートを取っていた。


この部屋は外国のセレブやスターが良く泊まる部屋だと愛は聞いていた。



郁斗がドアを開けると愛は入ろうとした。


「ち、ちょっと待てよ」


「?」


愛が首をかしげて郁斗を見る。


次の瞬間、ふわりと愛は郁斗にお姫様抱っこされた。


「い、郁斗 重いからっ」


「全然重くないよ」


愛を抱き上げたまま部屋の中へ入っていく。


ロイヤルスイートだけに中は想像よりも広く、調度品のインテリアが上品だ。


ドアも数箇所あり、どこが部屋なのかも分からない。


郁斗はどんどん中へ進み、右手のドアを開けた。


そこにはキングサイズのベッドがあるベッドルームだった。



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