秘密の片思い
記憶を失った愛にはあれから6年が経ち、自分と結婚した事を話した。


結婚した事を知った愛は信じられないと驚いた。


だが左の薬指の結婚指輪と自分にはめられていた同じ結婚指輪で納得したようだった。


事故のせいで記憶を失ったと説明すると愛は疑いもせず日菜に6年間の事を聞いた。


しばらくすると疲れてきた愛に眠るように言うと素直に眠った愛だった。




「愛ちゃん・・・本当に記憶喪失になっちゃったんだね・・・」


郁斗を見るとつらそうな顔をしていた。



「あぁ・・・記憶を無なくすほど辛い事だったんだ・・・だから　愛が自分から思い出すまで流産した事は話さない事にしたいんだ」



「そうだね　今の愛ちゃんは自己防衛本能で記憶を消しちゃったんだ　また知ったら今度はどうなるか分からない・・・」


日菜は穏やかな表情で眠る愛を見て言った。


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