秘密の片思い
「なに言っているの?あたしが何を?ショックって・・?忘れたい出来事って何?」


言った途端に頭がズキっと痛み顔をしかめる。


「愛!」


頭に手を置いて苦しむ愛を無理矢理横にさせる。


「郁斗・・・・教えて・・・・」


痛みを堪える姿は郁斗には耐え難い。


「・・・駄目だ、今は教えられない」


郁斗が首を横に振る。


「郁斗っ!」


「耐えられないから記憶を失ったんだ!絶対に教えない」


「じゃあ、日菜に聞く!」


叫び声に近い強い口調で愛が言う。


「日菜に聞いても絶対に話させない 誰に聞いてもだ」


声を荒げる事もなく静かに言う郁斗に愛は無駄だと悟った。



< 486 / 646 >

この作品をシェア

pagetop