秘密の片思い
平日の道路は空いていてあっという間に目的地へ着いた。


愛が選んだ場所は高校3年生の時に4人で行った海だった。


着くまでの間、愛はだんまりを決め込んだ。


郁斗はそれでもかまわないと、黙々と運転をしていた。




到着した時はすでにお昼の時間。




「ここで食事をしよう」


4人が泊まったホテルだ。


郁斗はパーキングスペースに車を停めて外に出ると出てこない愛を見た。


出てこないつもりか?


郁斗は車の前を回ってドアを開けに行った。



カチャ


郁斗がドアを開けると愛は出てきた。


「行こう」


愛の腰に腕を置き強引にホテルの中へ連れて行った。



< 491 / 646 >

この作品をシェア

pagetop