秘密の片思い
* * * * * *
かなり眠ったようで目が覚めると部屋の中はベッドサイドのランプ型電気の灯りだけの暗さだった。
愛が眠っている間に誰かが来てくれて電気を点けて行ってくれたようだ。
「もう夜・・・」
たっぷり眠って頭痛は治まっていた。
ベッドの上に起き上がっていると静かにドアが叩かれた後に日菜が入ってきた。
「愛ちゃん、起きていたんだ 大丈夫?頭痛は治まった?」
「もう痛くないよ 迷惑かけちゃってごめんね」
愛のすまなそうな顔に日菜が首を横に振る。
「お腹空いたでしょう?今持って来るね」
「下に行くよ」
愛は床に足を着けた。
「いいの 愛ちゃん、無理しちゃ駄目だよ さっき郁斗が心配してた」
電話がかかってきた時、つい頭痛の事を言ってしまったのだ。
「いつもの事だから大丈夫だったのに・・・・・」