秘密の片思い
カジュアルな服装に着替えると車の鍵を掴み部屋を出た。


玄関でスニーカーを履いていると母親が出てきた。


「今、ちょうど愛さんの実家から電話があって・・・どうやら行っていないみたいだわ・・」


「行ってない?まだ着いていないとか?」


「家を出てからもう2時間近く経っているのよ?」


愛の実家までは20分もかからない。


くそっ!どこへ行ったんだ!?


「お袋、愛から連絡あったら携帯に必ず電話して」


早口に言う息子に頷いた。


「わかったわ 車の運転、気をつけるのよ」


あまりに心配そうな息子に母も心配になった。


「分かっているよ」


郁斗は安心させるように言うと出かけて行った。



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