秘密の片思い
千波と日菜がディナーに出かけてまもなく郁斗が戻ってきた。


「愛、食事に行こう」


帰ってくるなり言う。


「食事って・・・大丈夫?」


2人がレストランへ行く事はなかったのだが。


「もちろん さあ、着替えて それとコートも着てな?」




* * * * * *


何がなんだか分からずに愛は言われるままに黒の膝丈のドレスに着替えた。


フェイクファーのケープを羽織れば寒そうには見えない。


郁斗も黒のディナースーツを着ていた。




< 629 / 646 >

この作品をシェア

pagetop