秘密の片思い

誘拐?

車は首都高速道路から中央高速道路に入った。


愛はまだ迷っていた。


(ううん・・・迷っているんじゃなくて逃げたい・・・)


いつもとは違う強引な祐一郎に戸惑ってもいた。


「愛、着くまで眠ったらいいよ 昨日頭痛で大変だったんだろう?」


祐一郎は郁斗と行ってしまった事にはまったく触れない。


まるで郁斗が存在しないかのように話すのだ。


< 76 / 646 >

この作品をシェア

pagetop