秘密の片思い
「俺は別れたくない」


「祐の言うとおり・・・あたしは祐を裏切ったのっ」


祐一郎は愛の言葉に苦悩の表情を浮かべたがすぐに笑みを浮かべた。


「ど、どうして笑うの?」


「そうだとしても俺は愛が好きなんだ だから許すよ もうあいつに会わなければ」


(郁斗ともう会わない・・・・?)


そんな事が自分に出来るのか・・・・。


(そうだ・・・郁斗には婚約者がいるんだった・・・)


再び痛み始めたこめかみに指を置く。


(頭も痛いし、身体も痛い・・・もっと痛いのは胸)




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