秘密の片思い
目からポロポロと涙が零れ落ちてテーブルを濡らしていく。


「愛・・・・泣かないでくれ こんな所まで連れてきた俺が悪かったよ」


仕事場では出来る女として認められている愛。


後輩や先輩にまで頼られている愛。


祐一郎は愛の涙を見てショックを受けた。


ポケットから大判のハンカチを取り出すと愛に差し出す。



「・・・郁斗は・・・あたしの初恋の人なの・・・」


「久しぶりに会って恋心を思い出したんだよ だけどあいつを想っていても仕方ないだろう?俺も昨日ネットであいつの事調べた 大富豪の娘が婚約者だって?住む世界が違うよ」



(郁斗には婚約者がいる)


「すぐにあいつの事なんか忘れるさ」




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