罪と罰と恋と…
別居をするようになった年の暮れにはすでに塾は再起不可能なところまで来てしまっていた。
それも当然なことで俺の頭の中は借金の返済と離婚のことしかなく、昔はあれほど生徒達との触れ合いを大事にし自分の利益など度外視で授業や補習や泊まり込みの勉強会などをやった俺の面影はなく…常にふさぎ込んだ俺の姿があったのだから…
そうなることは明らかなことだった。
それで30人ほどいた生徒と設備一切を引き取ってもらえる塾を探し始めた。
年が開け…親父には内緒で進めていた売却話もなんとかまとまりその売却のお金で塾が背負っていた借金の大部分は精算できることになり、親父にそのことを話した。
親父も仕方ないと言い賛成してくれ翌年の2月をもってみさきと出会うきっかけになった塾を閉鎖した。
塾は閉鎖し塾がかかえていた借金もなくなりはしたが塾を建てた時の借入金の3500万と消費者金融からの残額300万はそのままの形で残っていた。
3500万円の方は塾を借りてもらいその家賃でとりあえずはしのげたが消費者金融からの分はそのままの形で毎月の支払いが18万円…俺に残っていた。