死言数
相手
駅から会社までの数分間、明菜は早足で歩いた。さっきの視線の相手、それが気になってしょうがないのだ。
一瞬しか見えていない。しかし、一瞬で十分だった。あの瞳を思い出すと寒気が走る。心臓をえぐられるような、なんとも言えない気持ちになる。
「何だったの?あいつ・・・。」
< 17 / 106 >

この作品をシェア

pagetop