雨上がりの月夜に
雨は嫌いじゃない
雨は嫌いではなかった。

小雨に降られるくらいなら傘もささずに歩く。

顔に当たるそれが心地よい。

ある小説家が土砂降りの中、下着1枚で大地に寝そべるというのも理解できなくもない。

最も服が全てぐちゃぐちゃになるくらい濡れるのは嫌だけど。

しかし、それを脱ぐという快感も捨て難い。

心の嫌なもの全て拭い去ってくれそうな気がするからだ。
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