愛をさがして
ひきこもり
次の日、起きたら朝の10時だった。
あー。
ヤバッ。
もお完全遅刻だわ。
どおしよ。
つか、行ってもどおせ笹森 愛理になんか言われるだけだし・・・。
めんどいし。
学校休もっ。
はい、決定(笑)
それに、母さんももう仕事に出かけたしねえ。
あたしは適当にひきだしに入ってたポテチを食べ、だらだらしてた。
暇になって、携帯を開きチャット部屋をのぞいた。
そしたら優って人が一人いた。
あたしはてっきり女だと思い、
『こんにちは。
杏奈です!
優ちゃんは何歳ですか?』って書き込んだ。
返事は早かった。
『こんにちは!
てか、俺女じゃないよ?(笑)
こんな名前だけど、れっきとした男だから(笑)
ちなみに高1だよ。
杏奈ちゃんは?』
え?!
男だったの・・・?(笑)
『男だったの?!
ごめんなさい。
あたしも高1だよ。』
って書き込んだ。
『タメなんだ。
なんかうれしい。
杏奈ちゃんはどこに住んでんの?
俺は北海道の小樽だよ。』
へえー。
『結構近いね?
あたしは札幌だよ。』
なんか楽しくなってきた(笑)
『マヂ?!
近いじゃん!
今度遊ぼーよ。
俺今彼女いないしー。』
うわっ。
いきなり軽そうな発言(笑)
『いいよー(笑)
でも、近いっちゃ近いけど、距離はあるからねえ(笑)
やっぱ無理っしょ。』
って書き込んだ。
『俺にまかせなさい!
自家用ヘリでいったる(笑)』
ん?
『もしかして金持ちかあ?(笑)
それともからかってる?(笑)』
どうせからかわれてる(笑)
『からかってるわけないじゃん!
マヂで俺金持ちだから(笑)
それに、俺今すぐにでも杏奈ちゃんに会いたいよ。』
え?
一瞬ドキッてした(笑)
『なんでそんなにあたしに会いたいの?(笑)』
気になる・・・。
『それは杏奈ちゃんが寂しそうだから(笑)』
え?
『なんでわかっちゃうの?(笑)』
マヂでときめく(笑)
『やっぱり?
俺って何故か人の気持ちわかっちゃうんだよね(笑)』
チャットでこんなにドキッとしたのはじめてだよ(笑)
『じゃあ今すぐあたしのとこにきてよ(笑)』
我ながら馬鹿な事を言ったと思うよ・・・(笑)
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