もう泣かないで
今動くと危ないから、



私たちはカミナリが静まるまで動かない事にした。



そして木の下に腰を落とし座った。



震える私の体を、



池田君はずっと暖めるように、抱き締めてくれた。



涙が止まらない。



私は池田君の胸に、顔をうづめて泣いた。



池田君は、私を抱き締め「ずっと君のそばにいるからね。」



私は「今言わなきゃ」と思った。



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