月に問う
もう帰っちまうんだ…




「それじゃあ!棗、また明日ね♪」


「うん、じゃあね♪」




美月チャンは小さく手を振って、鞄を持ち部屋を出て行った。




美月チャンが出て行ったドアを見つめていると突然肩を掴まれた。




びっくりして振り返ると真剣な顔をした慧心がいた。




「送ってやれよ!」


『でもさっ…。』




ホントは美月チャンを送ってあげたい。




そして、一緒に帰りながらもっといろんな事を話したい。




そんな事を考えていると…




バシッ!




慧心に背中をおもいっきり叩かれた。




『いって〜!何すんだよ!』


「お前らしくないぞ!ウジウジしてんな!早く行けよ!」




慧心にカツを入れられ、背中も押して貰い部屋を飛び出し美月チャンを追いかけた。




玄関を出ると既に外は薄暗くなっていた。




美月チャンは?




美月チャンの姿をキョロキョロ探すと…




美月チャンの姿は少し遠くに小さくなって見え、立ち止まって薄暗くなった空を見上げていた。




よかった、まだ近くにいて…


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