月に問う
「なぁ…、俺はあの子を諦めた方がいいのか?どうしたらいいと思う?
すげぇ、心がいてぇよ…。」




薄暗くなった夜空を見上げたまま月に呟いた…




しかし、さっきまで俺を見下ろしていた丸い月は雲の影になり、見えなくなっていた。




まるで《自業自得だろ》と俺を見放したように思えた…




美月チャンに嫌われたくなかったけど、これで完全に軽蔑されてしまったな…




もう会わす顔がない…




もう関わらない方がいいのかもしれない…




そう思うたび、胸が締め付けられるように苦しい。




ベンチの背もたれに頭を乗せ、夜空を見上げ感傷に浸っていた時だった…




誰かが俺の前に立ちはだかった事で人影を感じた。




ゆっくり頭を起こし、立ちはだかる人物を見るとそこには愛しいあの子…




美月チャンが立っていた。




一瞬、夢でも見ているのかと思った…




美月チャンは瞳には涙を浮かべ、頬をピンク色に染め、少し息を切らしていた。




『なんで、ここにいんの?俺といるとまた誤解されるよ?』




美月チャンから目を逸らし、冷静さを装い心にも思っていないのに冷たく言い放ってしまった。


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