王子様を見つけて?






ふっと顔を声の主に向け、その人物を見上げた。



ウルフの髪型をした男の子は、比呂の席の窓際に腰掛けている。


か、………関西弁?

と思ったと同時に








「おう、だって心結ちゃん、輝のこと好きなんだもん」








にこにこした顔で、関西ウルフにそう告げた比呂。


自分の席に着いたあたしは、座ろうとした姿のまま、固まった。








「えっ!? それ、ほんま?」


「まじまじ。なっ、心結ちゃん?」







絶えない笑顔でこちらに話をふる比呂に、あたしは睨みを聞かせながら


「この人、誰?」


関西ウルフを指差しながら尋ねる。





失礼な態度とは思ったけど、簡単にあたしの好きな人をばらす比呂に、今はムカつき中で。

つい、関係ない関西ウルフにそんな態度をとっちゃった。



ま、八つ当たり………みたいなものですが。






「あ、こいつ?輝と同じクラスの奴だよ」


「……………、……えぇっ!?」


「ははは。ミユウ、……ちゃんやったっけ?おもろいな」






大袈裟に股を広げながら、関西ウルフは笑いだした。




この人、輝くんと同じクラス……。

輝くんと同じクラス…………。

輝くんと………。







少しだけ見方が変わったのは、あたしの性格が歪んでいるからだろう。








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