空色パステル

―Smile



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――2月…



「寒い~…!!」

わかってるから……
寒いなんてこと



あまりの寒さに不機嫌になりながら
友達の言葉に反発する思いのあたし。


「…んでさ、最近どうよ?^^」



来ました、いつもの名言。


「智香~…
いっつもそればっかやん」


智香(ちか)の声に愛菜のいつもの返事。



部活の帰り道の雑談の内容は
決まって恋バナ?



しかも、あたしの話が多いのは何故?笑



「いーのっ!
智香は美緩の話が聞きたいからあ♪」


いつも通り上機嫌な智香。

それとは裏腹に、不機嫌なあたしと愛菜。



「ぷっ
何、この温度差っ!!笑」



智香は相変わらず爆笑し出すし…


この人は寒いと上機嫌になる人か…



なんて地味に納得。




「美緩~
最近どうよっ??」



また話戻すし……




「うー…
普通じゃない??」


実に曖昧な答え。
想像するの頑張って★笑



と笑顔で付け足す。



「もうちょいでバレンタインだねえ…

智香、寂しいな…」



「被害妄想ですか^^?、笑」


愛菜の鋭い言葉。




「…てか、返事早っ!!」


智香と愛菜は爆笑。


あたしはついていけませんオーラを
地道に出し続ける。





バレンタインねえ……


あげるか、




「「美緩、あげんの??♪」」


見事にハモる愛菜と智香。



「あげると思うよ?」

うん、たぶん。




何あげるか決まってないけど。


「「いいな~♪」」


この二人のハモり具合は素晴らしすぎる…




「あはは^^」



ぴゅうう…と
風があたし達を捉える。



「「「さみーいっ!!」」」


三人でハモる。

自分たちで感心。




その後も、智香が新しい変顔をしたり
なんだりで分かれ道。

「ばいばーいっ」



なんだかんだ楽しい。


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