死ぬまで。
部屋に行って、カレンダーを見た。
“12月24日”
クリスマスの日か。
全く気づかなかった。
クローゼットを開けて、淡いピンクのワンピースを出した。
これはいつだか、お母さんが買ってくれたやつだ。
可愛くて気に入っているけど、一度も着たことがない。
というか、着ていくことがない。
私は微笑んで、それを着てみた。
…ぴったりだった。
私は嬉しくなった。
少し惜しいな、と思った。
これを着るのがデートとか華やかな場所へ行くのではなく
あの世へ行くために着るのだから。
まぁいい。
私はメイクボックスを取った。
まだ友達とかがいた頃、
よく化粧をして街へ繰り出した。
あの頃は楽しかったと、少し目頭が熱くなった。
…泣きはしないけど。
そして私はメイクをした。
手こずった。
滲んじゃったり、くすんじゃったり…。
それでも血色の悪いいつもの顔じゃなく
ほんのり色づいた綺麗な顔になった。
時計に目をやると、もう13:00近くになっていた。
…もうこんな時間。
私にはまだ、やることがある。
やらなきゃ。
“12月24日”
クリスマスの日か。
全く気づかなかった。
クローゼットを開けて、淡いピンクのワンピースを出した。
これはいつだか、お母さんが買ってくれたやつだ。
可愛くて気に入っているけど、一度も着たことがない。
というか、着ていくことがない。
私は微笑んで、それを着てみた。
…ぴったりだった。
私は嬉しくなった。
少し惜しいな、と思った。
これを着るのがデートとか華やかな場所へ行くのではなく
あの世へ行くために着るのだから。
まぁいい。
私はメイクボックスを取った。
まだ友達とかがいた頃、
よく化粧をして街へ繰り出した。
あの頃は楽しかったと、少し目頭が熱くなった。
…泣きはしないけど。
そして私はメイクをした。
手こずった。
滲んじゃったり、くすんじゃったり…。
それでも血色の悪いいつもの顔じゃなく
ほんのり色づいた綺麗な顔になった。
時計に目をやると、もう13:00近くになっていた。
…もうこんな時間。
私にはまだ、やることがある。
やらなきゃ。