姫君諸君へ告ぐッ
第1章

俺の現実→非現実

「キャー!!純斗様ぁぁ!」

とある私立高校2年3組

クラスの女子が騒いでいる。

お目当ては学年一イケメンと噂の

吉川 純斗(ヨシカワ ジュント)。

ライトブラウンに染められた髪からシャンプーのいい香りを漂わせている純斗は、2年生の女子に人気で、いつも爽やかSMILを振りまいて歩いている。

あーあーいいねー、もてる男の子は。

しかし女子がうるさくて読書に集中できんのだよ。


「なーにシケた顔してんのッ!!」

ばしーん。。

「うわ!!!」


目覚めて間もない俺の頭部に大砲の如く目覚めの一発。

これでやっと目が覚めたー。朝はこれじゃなくっちゃ!



・・・なんてドMスピリッツ、俺には備わっていない。


「はいはいおはようございます今日は一体どうしたんでしょうか何も無いならこれ以上近づかないで下さい僕の地味さが目立つので」

「うざ!きも!何このキャラ!!!これじゃ地味な顔がもっと地味に・・・、てか文節区切ってよ。聞き取りづらいじゃない!」



この子は幼なじみの

初音 明李 (ハツネ メイリ)。


元気とかわいさと頭のよさと運動神経と・・・、一言で言えば元気な模範生タイプの女の子だ。

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