Cry!Cry!Cry!
青い春と書いて青春。
そんな青春の香りを漂わすような春休み合宿。
ユキヤくんが当ててくれた豪華ホテル。
まぁ、ぶっちゃけ豪華と言うより
山奥にある地元の古びたホテルなんだけど。。。
「ゆーみん!お前も走るか?」
ぶっちょ先輩がデカサンをキラリと光らせて言った。
ぶっちょ先輩とは蒼里の正捕手で体格ががっしりしていて、
いつもデカサンかけて耳にピアス付けまくって
ツポーツ刈りの見た目は強面な人だけど、
面白くって冗談多いけど皆の頼れるお兄さんのような先輩。
あっ、なんで"ぶっちょ先輩"と言うかというと苗字が黒斑(クロブチ)だから。
「走るって?」
ぶっちょ先輩はホテルの脇にある神社の階段を指さした。
「あの神社の奥にまた山道を登る階段があるんだ。
そこを俺たちは"自分破りの地獄山"って言ってるぜ。」
自分破り・・・
「あたし・・・登ってみます!!」
「ダメッ!そんな軽いもんじゃないんだから!!」
柊先輩が顔を真っ青にして言った。
あたしは出発する佐々岡キャプテンにつく部員たちの後ろについて
柊先輩に拳の親指を突き上げて見せた。
先輩、あたしは限界に挑戦してみたいんです。
「無理だと思ったらすぐにリタイヤしなさいよ!!!」
先輩は最後まで不安そうにあたしを見送った。