迷…命…明…
「中学3年の時限界になって、死のうとした」



「うん」




「前、俺の秘密の場所って言った所覚えてる?」



「覚えてるよ」



「あそこで死のうとしたんだ。寒い冬の日だった。木にロープ吊して首吊ろうとした」



「うん」




「その日、雪降っててさ。それがやけに綺麗に見えて。眺めてるうちに、俺何やってんだろって思って」



「うん」




「あんな親にすがる必要ねぇじゃんって思って。で中学卒業と同時に家出て、住み込みのバイト始めた



「そっか」




「金貯めて、18歳の時アパート借りて一人暮らし始めて、バイトも辞めて今働いてる店に面接行ったんだ」



「なんで服が好きなの?」


「自分の身体を隠してくれる唯一のものだから」
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