妹の恋人は姉の彼氏の従弟

お風呂

目の……

やり場に困るんですけど!



なんで
私がこんなに
ドキドキしなくちゃ
いけないのよ!

私は湯船に
大量の温泉の素を
ふりかけた

白い濁り湯となった
湯船に
体を入れて
体育座りする


海堂彰吾は

気にせず

髪を洗っている



鼻歌を歌いながら
楽しそうに

髪がソフトクリームみたいに
なっていた


「あの…さ
お姉ちゃんが帰ってきたら

どう言い訳するのさ」

「帰ってこない」

「は?」

「花音さんは
大学の友人と
飲み会だ」

「嘘…」

「嘘は言わない」

「もしかして
帰って来ないって
知ってたから

入ろうって言った?」

「うん」

……


ヤツは


確信犯だ!
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