妹の恋人は姉の彼氏の従弟
恋人は同居人?

体育準備室

「先生?」

私はジャージ姿で
加藤先生のいる体育準備室に入って行った

「部活の準備できた?」

加藤先生が顔をあげて
口を開く

私は頷くと
加藤先生から視線をそらした

「あの……返事を」

「聞きたくないって言ったら?」

先生が優しい声で言った

え?
私は先生の顔を見た

「良い返事じゃなさそうだから
聞くのが怖い」

加藤先生がさびしそうにほほ笑んだ

「すみません」

「謝るなよ
海堂が嫌になったら
いつでも俺のとこに来いよ」

「え?」

なんで知ってるの?

「なんだ、あれで隠しているつもりか?
海堂の熱い視線を見れば
誰だって気付くだろ?」

先生が笑う

「気にするな
告白は冗談だ
ちょっとからかってみただけ」

先生が私の背中を叩いた

「先生?」

「なんだ?」

「ありがとう」

「海堂を狙っている女子は多いからな
浮気されないよう
気をつけろよ~」

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