乾いた瞳



脳裏に男の声が響く。


"たすけてほしい?"



「そんな……わけ……!私が、たすけを……求めてるとでも……?は……ははっ。馬鹿な、奴……!私は……私はねぇ……っ!」



それは、悲痛な叫び。


生きている意味なんて無い。
けれど死ぬ勇気も無い。



「独りでだって生きていけんのよ……!」





凶悪な人間に喰われ続けているこの腐った世界。



この世界を、人間を、



私は愛せない。



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