ネコガールの恋
そこに宮城が割って入り、

「ネコガールさん、僕は一回、ここに
 来たことがあるんだ。

 奇妙島なら、「地底ドライブ」と
 「海底32000キロメートル」が
 面白かったよ」

と、ネズミーシーの入り口でもらった
地図の中央部分、奇妙島のエリアを
指さした。

大火は苦々しさを押し隠した、しかし
隠し切れないような、

「こいつ、急に盲腸にでもなって、
 救急車で消えちまえばいいのに。

 あ、でもそうなると俺らも対応に
 追われてデートが台無しになるから、
 急に高熱が出て

 「あ、ごめん、体調が悪いみたいだ、
  お先に失礼するよ、

  邪魔してごめんね、後はふたりで
  楽しくデートしてよ」

 と言って帰っちまえばいいのに」

とでも思っていそうな、苦々しげな
顔をしてそっぽを向いていた。

 
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