ネコガールの恋
ナッツは「何を見たのかなんて、言う
までもない」という風に、娘らしく
くすくす笑って言わない代わりに、

「ネコガールさん、じゃあ日曜日お暇
 でしたら、私の家に遊びに来てくれ
 ませんか?

 うちのお母さん、私みたいなバイト
 じゃなくって、「本物の」モデルを
 見てみたいわ~って言うんですよ~、
 大歓迎しますよ!」

と思いがけないお誘いをしてきた。

「え~、見世物になりに行くのなんて、
 いやよ、疲れそうだわ」

と右手を振るネコガールだが、根っ
から明るいこの後輩・ナッツのことは、
けっこう気に入って仲良くしていた
ので、

一度家に行ってみたいかな、と思い
直した。そこで

「でもナッツの家とかお母さんは見て
 みたいわね。

 あんまり見世物にしないなら、行く
 わよ」

と、ナッツの提案を了承した。

ナッツは「やったー!」とその場で
バンザイを2回して、喜びを表した。







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