◆遊園地の支配人◆+。
コトッ
俺の肩に何か落ちる。
あ、名倉先生が俺の肩に頭乗せて寝てる。
髪の毛がサラサラだなあ。
すると誰かから電話がくる。
「ん?」
知らない電話番号。
今はバスの中だから、家に帰ってもう一回掛けることにした。
ぽん
「……………」
俺の太ももに手を置く名倉先生。
だめだ。
ときめいてなんかない。
ときめいてなんかない。
ときめいてなんかない。
三回唱えれば平気。
俺は名倉先生にはときめいてなんかない。
一目惚れなんてしてない。
絶対に年上なんて無理。
はい無理。
…………考えすぎかな……。
すると俺が降りるところになる。
「名倉先生………」
起きない。
「名倉先生」
「……ん?……あっ。ごめんなさい」
「いや大丈夫ですけど、僕ここで降ります。今日はお疲れ様でした」
そう言って鞄から定期を出して、降りようとする。
「お疲れ♪また明日♪」
俺は会釈して、バスを降りた。
それで名倉先生がバスから手を振ったから、俺も振った。
それで家に向かう。
俺は、教師の資格を取ってから一人暮らしの家を買った。
高校の時からバイトで貯めてたお金で買った。