【実話】ありがとう…。
‡第十三章 あっちとの別れ‡
3日後。

あっちから連絡があり、会う事になった。


いつものコンビニで待ち合わせ。


既にあっちは来ていた。


車のドアを開け、乗り込む。


気のせいか、あっちの様子がいつもと違うように感じた―。


「あっち、何かあった?」



「いや…」



「何だか、いつもと雰囲気違うんだけど…」



「そ、そっか?」



やっぱり変だ…。


何か隠してる?


そう思って居ると、車が動き出した。


「ちょっとドライブでもしないか?」



「うん…」


何だか落ち着かない―。


あっちの様子も変だし、何だろう…?


不安になり、思い切って思ってる事を口にした。


「あっちー、何か隠してない?」



「いや…」



「本当?いつもと様子違うし、今日のあっち変だよ!?」


一瞬望の方を向き、又、無言のまま運転を続ける。


暫く走ると、眺めの良い展望台に着き、車が止まった。


「……少し、距離を置かないか?」



「何、急に…」



「ずっと…考えてたんだ。距離を置いた方が良いんじゃないかって…」


何言ってるの?

だって、3日前まで電話しても普通だったよね…?


< 151 / 168 >

この作品をシェア

pagetop