FIVE STAR
「分かりやす過ぎ♪美優も女の子になってるねー♪」
わしゃわしゃと髪をくしゃくしゃにされる。
「…」
あ、祐介と目が合った…。と思ったら祐介は背を向けて歩きだした。
「蓮華も早く部屋に戻れよ。お前、最上階だろ?」
「はいはーい。じゃ、美優またねっ」
蓮華はそさくさと去って行った。
「あいつ…。お前も大変だな。一緒にいてうっとうしいだろ?」
「ぜーんぜん。逆に楽しいもん」
「もの好き…。まぁ、いいけどよ。支度終わったら自転車置き場に集合な?じゃ」
「はーい…」
潤也が後ろに向きを変えたかと思ったら、また私の方向に向きを変えた。
「お前さ、春樹好きなの?」
「…は!?」
「…そ。まぁ頑張れや」
「え、ちょ…」
だからなんで!?なんでバレてんの!?
「一つ言っとくけど、お前分かりやす過ぎ」
れ、蓮華と同じことを…!!