FIVE STAR
「どんくらい…。どんくらいなんだろ」
「お前、結構好きっぽいよな」
「春樹は優しいし…潤也と違って。いつも笑ってるところがスキ」
「…それが春樹のいいところであって欠点でもあるんだよな」
少し冷たい風がほおをくすぐる。
「欠点…」
「春樹のこと、教えようか?お前が聞きたいってなら教えてやる」
「…何かあるの?」
ズキンと胸が波打った。
「言うぞ?お前のためでもあるしな」
「…」
潤也の表情を見るとあんまりいいことじゃないみたい。
正直聞きたくない。
「あいつ、女いるよ」
ほら、やっぱそういうことだ…。