僕らのヒ・ミ・ツ
「お前こそテストくらいで深刻な顔すんなよ!」


加藤はそう言って、俺の背中をバシバシ叩いてきた。

「そこそこ頑張って普通をキープしておきたいんだよ、俺は」


「姉ちゃんに教えてもらえばいいじゃん!双子のクセに出来が全然違うもんな、お前ら」


「双子のクセにとか言うなよ!それにアイツに教えてもらうなんて気持ち悪い」

そうなんだ、由貴は勉強ができる。クラスも成績優秀者が集まるクラスだし…。
それに引き換え、俺は普通…。
毎日ゆる〜く生きてる。
< 5 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop