おかんの手料理 ~7人のハチャメチャ物語~

誰か助けて

 ヒヨコのエプロンを着て台所に立った。

「はぁ…」

 腰に手をあて、ため息をもらした。

「ま、どうしても食べたいんだったら、こうするしかないもんね……」




 
 料理は結構できる方だ。自信がある。



 よし、大丈夫だ。早速取り掛かろう!






 アタシはサツマイモを数本手に取り、流し台で、一本ずつ洗っていった。


 そしてそのサツマイモの皮を剥き、特大まな板の上に置いていった。


「さてと」

 
 包丁を取り出し、それを右手に持ち、目の前にあるサツマイモをにらんだ。

 ゴツゴツした主役を前にアタシは、つい右手に力が入る。


 
 いざ!!








「………ん?ちょっと待ってよ……」

  
 とっても重大なことに気が付いた。


 アタシ、サツマイモの……というか、味噌汁自体作ったことがなかったんだった!
 



 この、目の前にあるイモを切っても、その後何をするか分かんない。


 どうしよう……





 アタシ、料理得意なのに、味噌汁も作れないの?

 思い切り、家庭料理じゃん!



 
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