DEATH TIME Ⅱ




相手はランプのろうそくを消しているのかどこに居るのか分からない。


相手はきっと私のランプの明かりをめざしてやって来るだろう。


これでは、私はここに居ます。


と、相手に教えているのと同じだ。


私はランプをその場に置いて物陰に隠れた。


私・・・


いつからこんな冷静な判断が出来るようになったのだろう。


息を殺し、全神経を耳に集中させる。


ギシッ・・・ギシッ・・・


ギシッ・・・ギシッ・・・


確実に床がきしむ音が大きくなっているのがわかる。








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