DEATH TIME Ⅱ
私は怒りに身を任せて彼女を撃った。
銃弾は愛のお腹にめりこんでいく。
愛はガクッと膝から倒れ込んだ。
「ゔゔっ・・・
和・・・磨・・・・・・いた・・・・・・よ。
た・・・す・・・・・・て」
愛は和磨に助けを求めて手を伸ばす。
私が居るのに和磨に助けを求める愛に苛立った。
私は、愛が倒れている場所に歩いて行く。
そしてはいずるように和磨に助けを求める愛の手をおもいっきり踏みつける。
「ああっ!!
痛い痛いよ。
足をどけてどけてっ!」
私は愛の手を踏み付けたまま
「そんな頼み方じゃどけてあげないよ。
別に私はこのままでもいいけどね」
グリッと足をひねるそのたびに愛は何かとリアクションをとる。
しまいには泣き出してしまった。
「・・・・・・がい・・・」
何か泣きながら話す。
「何?
ほら、もっと大きな声で言わないと聞こえないよ?」
「お願い
もう・・・やめて」
嗚咽混じりに話す。
「愛ちゃーん?
何その言い方。
お願いしますだろ!」
バンッとおもいっきり踏み付ける。
「おっ・・・お願いします。
足をどけて下さい」
私は足をどけて今度は愛の体を上向けにし胸倉を掴む。
私がここまでしても和磨は来ない。
しょせんそんな関係なんでしょ。
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