恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
…って、いつも思ってるまわりのヒトたちときたら、まるで世紀末に話題になった“ノストラダムスの大予言”なみに勝手に盛り上がっちゃってワクワクしながら、あたしの結婚がどうなるのか、その結果が分かる日を心待ちにしているみたい。

…ったく、ホントに困ったもんだよ。


でも、もし仮に夢が叶わなかったんだとしても、こんな形で叶わなかったのならまだ救いはある。

つまり、茂敏くんの言ってたように、超ブッサイクなヒトにプロポーズされたら…、

「あたしにも相手を選ぶ権利があるよ!」

…って、あたしのほうからプロポーズを蹴っ飛しちゃうことができるってコト。


だけど、もし知之くんや俊也くんの言ったとうりになってしまったら、あたしってみじめだし、そーとーかわいそう。

一人ぼっちの18歳、木枯らしに吹かれて、何処へともなく流されてゆくあたし……。


ヤダヤダ、そんなの絶対イヤ!

もし、そんなことになったらあたし、多分一生立ち直れないと思う!


それなら、いっそ…、

「間宮ちゃんって、バッカでぇい♪」
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