恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
第2話「運命を変えるオンナ」
2年前の12の春、中学生になったあたしの人生は激変した。


男子は学ランを、女子はセーラー服を着させられて、オトコはオトコ、オンナはオンナとキッチリ2つに分けられた。

定期的に行われるテストでは点数がつけられて、アタマがいいのか、悪いのか、ここでもキッチリ分けられた。

おまけに校区の関係で、小学校の頃のなかよしとは別れ別れになってしまった。

「別々の中学に通うようになっても、これまでどおりいっしょに遊ぼうね♪」

…って、小学校の卒業式の日、みんなはあたしに言ってくれた。

実際いっしょに遊んだけど、それも最初のうちだけだった。学校が違うから話題も合わないし、会おうとしても、時間が合わない。

だからそのうち自然消滅的に会う回数が減ってきたし、いつしかメールさえ滅多にしなくなった。


中学に通いはじめて2年目、13の冬。

小学生時代のなかよしグループから一人はぐれて、“アタマの悪い女子中学生”として、いまだクラスの誰ともメアドの交換さえしていない学校に毎日通うことが、イヤじゃなかったといえばウソになる。

別に人間関係がウザイとかそーいうのはない。話かけられればフツーに会話はできる。
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