恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
第5話「近づくタイムリミット」
“チッ、チッ、チッ…”


眠れない夜…、


“チッ、チッ、チッ…”


暗い真夜中のあたしの部屋で、壁掛け時計の秒針の音だけが規則正しく響いている。


“チッ、チッ、チッ…”


でも、あたしの耳にはその音が、まるで爆発寸前の時限爆弾の音みたいに聞こえてた。



あたしはめっちゃ焦っていた。


あたしの“夢”が叶うかどうかのタイムリミットまで残りちょうど3ヶ月。

“まだ3ヶ月も残ってる”って考えると余裕はある。

だけど“もう3ヶ月しか残ってない”って考えると、かなりヤバイ。


小っちゃい頃に見てた夢のせいで、未来の自分がピンチになるとは思ってもなかった。

あたしがバカだった。




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