齢二十五〜25歳、女子の日常〜
―そっか…。わかった…。―


「うん…。」


―まぁ、真理子が元気ならいいの。ホントに無事で良かったわ…。―


「おばさん…。」


―じゃあ、愛ちゃん。真理子をお願いします。―


「うん。」



―じゃあ…ね。―


「…うん。」


―ツー…ツー…ツー…―





携帯を閉じて、鞄にしまった。

これで車内は完全に無言になって、車のエンジン音が(古い車だから元々大きいけど)やたら大きく聞こえた。


真理子は何も言わず、静かに涙を流した。




おばさんの声、聞こえてたもんね。


心配してたことが伝わったんだろうか。


そうだといいなぁ。






『まもなく、目的地です』


カーナビが告げてすぐ、車は私の住むアパートに到着した。
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